血糖値を下げるには「糖の吸収を抑える」

血糖値の悪影響

血糖値の上昇を抑えることは、糖尿病予防の基本です。特に、食後の急激な上昇を抑えることが、予防の第一歩になります。食事をした際、食品が分解され、糖分が吸収され、血液に流れ出します。このような仕組みで、血糖値が上昇していきます。しかし、食後に血糖値が異常に高まり、いわゆる高血糖の状態になると、いろいろな問題が起こります。

例えば、血管細胞壁が糖分によって酸化され、ダメージを受けます。酸化というのは金属が雨や酸素で錆びるようなイメージをするといいでしょう。血管においては、とくに細い血管、いわゆる毛細血管がダメージを受けます。これによって、糖尿病のリスクが高まっていきます。毛細血管は体のいろいろなところに酸素や栄養分を運ぶものであり、その機能が低下すると細胞がダメージを受けます。

糖の吸収を抑えるには？

食事の際に糖の吸収を抑える方法としては、効果的な栄養素を取る方法があります。例えば食物繊維がその代表です。食物繊維には、急激な血糖の生成を抑える効果があります。その結果、急激な血糖値の上昇を抑えることができます。他にも、お茶などにも効果的な成分が多く含まれています。血糖値を抑える効果のある成分を多く含んだお茶を、食前と食中に摂取することが特におすすめです。これを習慣化することで、徐々に効果が現れます。

もともとお茶と名のつくものは、食事と相性が良く、糖分の吸収を抑える成分、あるいは血液をサラサラにする成分が多く含まれています。具体的な成分をあげると、先述した食物繊維があります。中でも、最近では炭酸飲料にも含まれているデキストリンという物質があります。他にも、ミネラルも効果があり、麦茶に多く含まれます。飲料に添加することも簡単ですので、ミネラル分を強化した麦茶もおすすめです。ミネラルウォーターを利用する場合には、硬水を選択しましょう。日本産の軟水はミネラルはほとんど含まれていないので、あまり効果はありません。他には、牛乳もミネラル豊富でおすすめです。