血糖値を下げるこんにゃく

こんにゃくとグルコマンナン

こんにゃくは健康食品であり、ダイエットに効果的なことで知られています。その理由はグルコマンナンという、こんにゃくの主成分にあります。これは水溶性の食物繊維であり、水を含んで膨張するという性質をもっています。このために、こんにゃくを食事の際に摂取することで、簡単に満腹感を得ることができます。特にこんにゃくをダイエット目的で食べる人は、食前にこんにゃくを取るようです。

グルコマンナンと血糖値

グルコマンナンには、血糖値を下げる作用があることが明らかになっています。グルコマンナンは、胃の中に入るとゼリー状になります。そして、糖分の拡散を防ぎつつ、そのまま腸へ流れていきます。このために、食事の際の血糖値の上昇を防いでいます。この作用は糖分に限らず、脂肪分やコレステロールについても同じようにして働きかけます。

例えばコレステロールは、その値が上昇すると血管を傷つけます。高血糖と合わせて、血液や血管の病気のリスクを高めるために、気をつけたい物質でもあります。グルコマンナンがコレステロールの排出を促進するのは、血糖値を下げる仕組みとほぼ同じです。胃や腸でコレステロールを取り込み、そのまま体の外へ排出してくれます。脂肪に対しても同じ働きをします。

こんにゃくに血糖値を改善する効果があることは、おわかり頂けたでしょう。その他にも、腸を元気にする効果があります。グルコマンナンは原型をとどめたまま腸に届き、便のカサを増やします。そのことで腸が刺激され、便通が改善します。また、食物繊維も含んでいるために、腸の中にある老廃物を絡みとって、便として排出します。継続的にこんにゃくを食べることで、腸の状態はどんどん改善していきます。腸の状態が改善すると栄養分の吸収効率が高まり、血糖値を改善するとも言われています。ダイエットとして利用することで生活習慣病も防げるとあって、体質改善にはぜひとも取り入れたい食材です。こんにゃくを料理に使うのはもちろん、ゼリーなどで摂取することもできます。