血糖値を下げるチョコレート

チョコレートと血糖値

チョコレートは、健康に良い成分をたくさん含んでいることで知られています。例えば、カカオ豆に含まれるポリフェノールがあります。ポリフェノールの働きには、抗酸化作用というものがあります。これは簡単に言えば、細胞の老化を防止するものです。また、活性酸素の働きを抑制する効果も持っています。活性酸素というのは、体内で菌やがん細胞などと対抗する物質であり、体にとって必要な物質です。しかし、強いストレス、不規則な生活などによって、過剰に分泌されることがあります。過剰に分泌されるとその力が体に悪影響を与え、健康で問題のない細胞を傷つけてしまいます。そこで役に立つのがポリフェノールというわけです。

ポリフェノールについては、野菜やお茶などにも含まれますが、特にチョコレートの原料であるカカオ豆に多く含まれています。その量は圧倒的であり、簡単にたくさんのポリフェノールを摂取するならば、チョコレート、あるいは同じ原料のココアの摂取が理想的です。また、最近の研究では、糖質の吸収抑制効果があることがわかってきました。これは血糖値を下げる効果があり、高血糖の改善にも役立つと言われています。

チョコレート摂取のタイミング

チョコレート摂取のタイミングは、その効果から言っても、食事をする前が理想的と言われています。体内で消化されて成分が体に回る時間が20分ほどなので、それを目安に摂取しましょう。もちろん、食事中、あるいは食後でも構いません。食事中にチョコレートは合わないかもしれませんが、例えばワインなどのおつまみとして合うので、夕食時に使えます。ワインにもポリフェノールが多く含まれるので、おすすめの摂取方法です。

また、ココアを食事中のお茶として摂取してもいいでしょう。ココアは甘いイメージがありますが、もともとはコーヒーのように苦味のある飲料であり、食事にも合います。チョコレートやコーヒー、ワインなどといったポリフェノールを含む食品を積極的に食べましょう。